インプラント予防歯科
インプラントって大変?どんな治療?
以前のブログである『セラミック治療とインプラント治療との違いとは?』や『歯がなくなってしまっては。。。』ではインプラント治療における利点や欠点を説明しましたが、実際のインプラント治療とはどんなものでしょうか。

インプラントしてる人の割合は?

今、日本においてインプラントを埋入している人は3.2%と言われています。これは、大体30人に1人がインプラントをしているという結果となります。この数値が多いか少ないかというと他の欧米などの先進国が10〜30%といわれているので数値だけ見るとあまり普及していないことになってきます。
インプラントが普及しないのは?

インプラントが他の欧米諸国みたいに普及しない理由は大きく分けて3つあります。
① 国民健康保険の充実;日本には他の国とは違い国民皆保険があり、もし歯を失ったとしても保険制度のおかげでブリッジや、部分入れ歯を、作製する事が出来ます。なのでとりあえず噛めれば大丈夫と保険の範囲で歯を作ってしまいます。
② 治療費の高額;保険制度が存在するのは日本だけです。なので、海外などで治療を受ける場合保険がきかず自費になって来ます。その為、欧州では個人個人が保険に加入しておりその保険で歯の治療を行います。入れ歯やブリッジも自由診療となるため実質、インプラントと値段があまり変わらなくなってくることが多いです。すると、前後の歯に負担を掛けないし審美的にも良好なインプラントも選択肢に入ってきます。
③ 外科処置の必要性;インプラント埋入の際の痛みというのは実際にはそこまで痛む事はありません。横を向いている親知らずを抜いた時の痛みの方が痛いと言われています。インプラントをする為にはどうしても外科処置が必要となってきます。歯肉を切ったりであるとか、骨が無ければ骨造成をする必要があり専門性が高くなってきます。その為、どうしても怖くて大変なイメージが先行してしまい避けられがちになってしまいます。
インプラントの利点
日本ではインプラント治療は確かに高額になり治療期間も長くなる傾向にはなりますがそれでもインプラント治療は他にはない利点もいくつもあります。
・天然歯と同じように噛める。
・前後の歯に負担をかけない。
・天然歯に近い見た目を再現できる
なので自分の歯にはかないませんが歯が失った時に行う補綴処置の一つとしてインプラントはとても有用になって来ます。
インプラント治療の実際

最近のインプラント治療は技術の進歩やCTやステントなどの普及により非常に簡素かされシステマティックになってきており日本のインプラントの成功率(10年生存率)は上顎と下顎を合わしても90%〜95%以上と高い水準となっています。インプラントの成功率は骨の密度や喫煙習慣、術後のメンテナンス状況によって成功率は変動してきます。インプラント埋入だけの成功率でみると下顎で約98%、上顎で95%前後と高確率になって来ます。
インプラントをしたいとと思ったときの手順とは?
では実際にはどのようにインプラントを行っていくのでしょうか?

① カウンセリング・相談;まず初めに欠損部位をどうしていくかの相談を行います。各補綴方法のメリット、デメリットを確認していきます。

② 術前診査・検査;歯科用CTなどを用いてインプラント部位の顎の骨の厚みや高さ、神経・血管の位置を3次元的に検査していきます。それと同時に患者さんの歯肉の厚みや口腔内状態の診査を行います。この結果を基に治療法、期間、費用を立案していきます。ここが一番重要になって来ます。

③ 手術前の準備と必要な処置;インプラントの手術の前に何らかの治療が必要な場合は、まずそこから始めていきます。歯周病の治療であったり、インプラント部位の骨量が足らなければ骨を増やす処置を行います。インプラントをより良い状態に保つために、手術を受けられる前に十分な基礎固めになります。ここをしっかりしないとインプラントを埋入後のトラブルになって来ます。


④ 最終診査及びステント作製;事前処置が終われば最終診査を行い問題なければステントの作製を行います。ステント(サージカルガイド)を事前に製作することで計画した位置にインプラントを埋入することが可能になります。このステントが出来たことでインプラント手術の難易度や手術時間が大幅に短縮される様になりました。

⑤ 一次手術(インプラントの骨内埋入);インプラントの埋入は①~④までの部分が終わっていればよほどの事が無い限り1時間弱で終わってしまいます。麻酔も局所麻酔で行い手術が終わり次第帰宅することが可能です。

⑥ 治癒期間;インプラント体と骨が結合する為には、手術の部位や骨の質により様々ですが、下顎で2か月~4か月程度、上顎で3か月~5か月程度必要です。この期間はインプラント治療において重要な治癒期間です。毎日歯科医院に来てもらう必要はありませんが、 骨の中に埋め込まれたインプラントと骨を強固に結合させるために、手術部位の絶対安静が必要です。


⑦ 二次手術;二次手術とは骨の中のインプラントと歯茎から上の土台の連結させる手術です。つまり歯肉に埋まっているインプラント体の頭だしのことです。
⑧ 最終補綴物;二次手術が終わり、歯肉の状態が落ち着いたら上部構造といわれる最終補綴物の作製を行います。補綴物を入れるとインプラントが完成します。

⑨ メンテナンス;インプラント治療は最終補綴物が装着できた段階で終わりではなく、そこからが始まりです。以前のブログ『インプラント治療とセラミック治療との違い』でも説明しましたが、インプラントは良いものですが自分の歯以上良いものではありません。インプラント歯周病にかかりますしメンテナンスを怠れば早期に脱離します。なので、定期的な検診は治療以上に重要です。
まとめ
インプラント治療は以前と較べCTや技術の進歩が進み外科的処置といえど簡易なものになってきています。自分の歯が一番良いものであるのは間違いありません。まずは、自分の歯を大切にする事が一番重要であり、何らかの状況で歯が無くなった時にしっかりとした診査、診断をしたうえで納得したうえで行うことが重要です。
当院でもインプラント治療を行っていますのでご希望があればお気軽にご相談下さい。