予防歯科
なぜ夜、歯が痛くなるの???
最近予防の概念が浸透しむし歯になる事が少なくなってきています。ですが、みなさん、一度は歯が痛くなったことがあると思います。それも特に夜寝ている時や、夜寝る前に痛みが出てきた事が多いんではないでしょうか。今回は夜に痛みが原因について話たいとおもいます。
なぜ夜、歯が痛くなる?
☆ 頭部への血流が増える
普段、大抵の人は昼間立って動いている事が多いと思います。そうすると、頭部は一番上に存在します。なので重力の関係上、血液は下に流れがちです。しかし、夜はベットやソファーなどで横になる為頭部への血流が増加する事となります。その結果血管が膨張し神経の圧迫が起こり痛みが生じます。
☆ 副交感神経が優位になる
人の体の体温や血圧、体温は自律神経でコントロールされています。自律神経は交感神経と副交感神経のバランスで成り立っています。日中は活動する為、交感神経が優位となり血管の収縮を引き起こします。一方、夜やリラックスした状態では交感神経より副交感神経の方が優位となり血管の拡大や血流の増加が起こります。その結果、歯の痛みを引き起こします。
☆ 入浴による血流の増加
寝る前にお風呂に入る人は多いと思います。お風呂に入るとリラックス状態になり副交感神経が優位になると同時に体温の上昇や血流の増加により血管の膨張がおこります。その結果、拍動性の疼痛が生じることとなります。
夜に痛くなる原因は???
☆ 咬合性外傷
咬合性外傷とは歯ぎしりなどが原因で生じる歯周組織の炎症です。これはむし歯などによる細菌感染ではなく、歯に負担がかかることで歯根膜に炎症が生じています。なので、拍動性の痛みというよりは咬んだ時の咬合痛が主な症状です。しかし、歯ぎしり食いしばりが多く起きるのは就寝中なので夜間に起きやすくなります。
☆ 歯髄炎
歯髄炎とはむし歯が歯髄近くまで進行した時に起る感染症です。歯の歯髄には歯の神経とともに血管も含まれており、血流の増加や血管の拡張が起きると神経を圧迫します。その結果『どくどく』とした拍動性の自発痛を引き起こします。
この他にも、歯周炎の急性化、親知らず周辺歯肉のトラブル、歯の破折なども考えられます。
まとめ
このように夜に歯の痛みとなる原因はさまざまですが根本的な原因はむし歯や歯周病であることが多いです。なので定期的な歯のメンテナンスを行い、自分の歯の状態を知っておくことが重要になってきます。
当院でも定期的なメンテナンスや予防処置などを行っていますのでお気軽にご来院ください。