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歯医者での定期検診なにするの?

 以前のブログ、「学校歯科健診と歯科医院の検査の違い」では健診の違いを説明しましたが、今回は歯医者での検診は何をするのかを詳しく説明したいと思います。

歯科検診

 検診といっても歯科医院によって色々な検診のやり方や方法があります。今回は当院での検診の流れや方法を説明していきたいと思います。

☆ 問診 ☆

 まず初めに今困ってる事や、お口の中の変化などをカウンセリングします。

カウンセリング室

☆ 口腔内診査 ☆

 次に、お口の中の状態の検査を行い客観的に記録を残します。

基本的に大人であれば歯周病の検査、口腔内スキャナー、口腔内カメラの撮影、必要があればレントゲン撮影を行います。

口腔内スキャナー

☆ 現状の説明 ☆

 口腔内の資料をもとに今の状態を患者さんと共有し今後の治療の流れを説明します。

☆ 治療 ☆

 むし歯や治療箇所が無ければ、衛生士による磨き残し部分や磨き方の指導後、スケーリングによる歯石除去や口腔内清掃になります。

その後メンテナンス(定期検診)を行っていく流れになります。

メンテナンス(定期検診)を受ける利点

・早期発見、早期治療ができる

 定期的に歯医者でお口の中を診てもらうことによって、歯や歯ぐきの状態の変化をいち早く気付き虫歯や歯周病を予防することができます。初期の虫歯を見つけたら削らずに済むことや、歯ぐきの炎症でもすぐにおさまる場合があります。

・治療費の軽減 

 症状もないのに定期的に歯医者に行くのはなんでなんだと思われる方もいると思います。しかし、定期検診を受けず痛くなってから受診した場合、症状がかなり進行していることがほとんどです。その場合は、治療に費用もかかるため、定期検診を受けていたほうが統計的には安くなってきます。治療による通院回数や治療時間も定期検診のほうが少なく済みます。何より、歯の痛みは患者様にとって、とても負担に感じることでしょう。定期検診で歯の健康を守ることでさまざまな負担から解放されます。

・歯がきれいな事でモチベーションをキープできる。

 定期検診で一番大事な事は磨き残しのチェックです。それぞれに合った歯磨きの指導があるので歯の健康に対するモチベーションアップにも繋がります。定期検診の際に歯石除去や歯のクリーニングを行うと毎日の歯磨きでは落としきれない汚れがなくなり、きれいで健康な歯をキープできます

・健康リスクの軽減

 全ての健康の最初は口からです。特に最近は注目されており口腔内が汚れていると全ての病気が悪化するといわれています。また歯周病が顕著な例です。歯周病とは簡単に言うと歯肉が腫れる病気です。腫れるという事は怪我をしている状態です。(炎症がある状態)この状態を放置すると、病状が悪化します。手術を行う症例において予後影響を与えるといわれています。なので手術前に口腔内を清掃を行う事がスタンダードとなってきました。特に、糖尿病の人にとって回りまわって糖尿病を悪化させる要因であることは明らかになっています。

まとめ

 このように、歯を放置して良いことはありません。確かに痛くない時や何もない時に検診に行くのは大変かもしれません。ですが、人間絶対食べないと生きてはいけません。美味しく食べる為には自分の歯がある事が一番大事になってきます。その為には、やはり大変かもしれないですが日々のメンテナンスが必要となってきます。メンテナンスは正直忘れがちになるので出来れば計画的に予約をとって帰ることをお勧めします。当院でも一人一人にあったメンテナンスをおこなっていますので詳しくは予防歯科のページも合わせてご覧ください。