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『疲れているだけ』で歯ぐきは腫れる?免疫力低下とお口のトラブルの密接な関係とは?

 前回のブログ『歯肉が腫れた!セルフケアで治る?歯科受診のめやすとは???』では腫れる原因や腫れた時の対処方法をおおまかに説明しましたが、今回はもう少し踏み込んで疲れと歯ぐきの腫れが関係するメカニズムと、今すぐできる対策を分かりやすく解説します。。

 皆さんは、寝不足や仕事の疲れが溜まると、なぜか歯ぐきがムズムズして歯が浮いた感じがする、歯茎から出血する、腫れる…という経験を一度はしたことがあると思います。それは単なる気のせいとかではなく、体の免疫力が落ちて、お口の中の細菌が暴れ出そうとしているサインです。この状態を放置してしまうと更なる悪化を引き起こし治療や回復が困難になってきます。

疲れが溜まると歯茎が腫れる原因とは?

 ① 免疫力の低下による歯周病菌の増加

 以前にも説明しましたが、口腔内には歯周病菌を含む300~700種の様々な口腔内常在菌が約1億個から1兆個ほど存在します。この口腔内常在菌がバランスをとって共生関係を築いています。体が元気な時は免疫が優位に働き菌を抑え込んでいます。しかし疲労やストレスで免疫が落ちてしまうと、細菌が勝ってしまい腫れや痛みなどの炎症が起こります。

② 唾液の減少による自浄作用の低下

 唾液には、消化を助けるだけでなく(消化作用)、口の中の汚れを洗い流したり(自浄作用)、虫歯を防いだり(再石灰化作用)、細菌の増殖を抑え、感染症や口臭を防ぐ(抗菌、殺菌作用)大切な働きがあります。なので、寝不足・疲れなどのストレスで自律神経が乱れが生じると、唾液の分泌量が少なってしまします。唾液の量が少なくなると自己免疫機構の働きの低下が起きさらに歯肉が腫れやすくなります。

③ 歯肉炎または初期の歯周病

 上の二つは実質的な原因になって来ます。しかし、健全な人において少し疲れたからといって歯茎がそこまで腫れるという事はあまりありません。親知らず周りの歯肉は元々腫れやすいですが、それ以外で腫れてくるという事は、普段のブラッシングで落としきれていない歯垢や歯石が溜まっており、軽度の歯周病が隠れている可能性が高くなって来ます。

歯肉の炎症を防ぐには?

 疲れが原因で歯茎が腫れている場合の自分で出来る対策は自己免疫を取り戻すことが一番の対策となって来ます。どうしても、疲れが溜まってくるとブラッシンングや食生活が乱れがちになってきます。なのでそういう時こそ十分な睡眠をとりビタミンなどの栄養をしっかりとりましょう。そして、しっかりブラッシンングを行いましょう。腫れている部分は刺激に弱いので、毛先の柔らかい歯ブラシで優しく汚れを落とすようにします。歯肉が腫れている為、ブラッシンング等で刺激を加えると出血してくると思います。でもここで重要なのは、出血しても痛く無ければそのまま丁寧に磨く事が大事です。出血するので不安になる方もいられますが、そのままだと汚れが残った状態になり治りが悪くなって来ます。出血する事より、汚れを取り除くことが大事になって来ます。

また、洗口剤などによる嗽いも効果的です。どうしても忙しい時や疲れている時に丁寧なブラッシングというのも難しい時は洗口剤によるこまめな嗽いを行うようにしましょう。口腔内の細菌数を相対的に減らすという面では効果的です。しかし嗽いでは一度付着したプラーク(汚れ)はほとんど落ちないので落ち着けばブラッシングが必要となって来ます。

まとめ

 基本的に疲れが原因で歯肉が腫れている場合、体力の回復と共に腫れも引いてくることが多いのが現状です。しかし「数日休んだら腫れが引いたから大丈夫」と放置するのは禁物です。腫れが引いても、根本的な原因である歯石や細菌の塊は残ったままなので、次に疲れが溜まったときにまた再発することが多いです。

 歯肉が腫れている時は抗生物質なので炎症を抑えることしかできません。腫れが引いて痛みが落ち着いたタイミングでないと治療を行うことが出来ません。なので普段からのこまめなチェックと定期的なメンテナンスを受ける事が重要です。お口全体の根本的な原因をすっきり解決しましょう。当院でも定期的なメンテナンスを行っております。詳しくはメンテナンスのページも合わせてご覧ください。