予防歯科
年末年始にでた痛み、治療を先延ばしにした歯は、いつ受診すべき?
みなさんは年末年始などの長期休暇に生じた歯の痛みや、詰め物が取れてしまった、長期休みの為に治療を中断してしまったなどの経験はないでしょうか?年末年始にでる痛みの原因としては不規則な生活や食生活の乱れ、ストレス(歯ぎしり)によるものが多く、虫歯の進行や被せ物の脱落が原因な事が多いです。長期休みの為に治療途中になってしまった歯は一体どのようにしてばいいのでしょうか?
年末年始の痛みについて一度治まってしまうといつ受診すべきかどうかを迷う方もいると思います。今回は受診するタイミングや受診の有無を説明していきたいと思います。

長期休暇で痛み等が生じる原因とは?
- 詰め物、被せ物の脱離;お正月にはお餅やおせち料理などの何時もとはちがう食事をしがちです。その結果、お餅などにくっついての脱離や硬い物を噛んでしまって破折してしまう可能性があります。
- 食いしばり;気候の関係もありますが、どうしても寒さの影響やストレスで歯と歯をくいしばりがちになりやすくなります。その場合、歯が浮いてしまう、噛むと痛い、知覚過敏という症状が出てくる場合があります。
- 歯肉からの出血、腫れ;年末年始には飲み会や仕事終わりなどで疲労が溜まってくる傾向があります。その場合、抵抗力が低下し歯肉に炎症が生じる場合があります。また、ブラッシング不足などで歯肉の腫脹が生じてきます。
原因別対策法とは?

・詰め物や被せ物が取れた場合;詰め物や被せ物が取れてしまった場合は以前のブログ「急に詰め物や歯が欠けてしまったらどうする???」でも説明しましたが、被せ等は捨てずに保存しなるべく脱離したところを安静にし速やかに受診しましょう。

・入れ歯が割れてしまった場合;ばね等が取れてしまって使用できる場合は使用してもかまいません。入れ歯が外れやすい場合は一時的にポリグリップ等を使用すると外れにくくなります。入れ歯が破折した場合、一番してはいけないのが自分で接着剤でつけてしまうことです。これをしてしまうともう一度修理することが困難になることが多いです。なので、入れ歯が割れてしまった場合は使用しても問題ないですが落ち着いたらなるべく早く受診した方が良いと思います。

・歯肉が腫れている場合;歯肉が腫れて痛みが無い場合、一度しっかりブラッシングを行い安静にしましょう。それで治まっていくようでしたら落ち着いたら一度受診し原因を知っておくようにしましょう。ブラッシングや安静にしても腫れが改善しない場合は歯肉由来ではなく他の原因がある可能性が高いので早急に受診をお勧めします。その場合、いつから腫れていて痛みの有無等を記録しておくのも重要です。

・歯が何もしなくても痛む場合;痛みの程度にもよりますが、軽度の痛みで我慢できるぐらいなら2~3日は様子を見ても大丈夫です。くいしばりなどの場合は安静にしておくと治っていきます。しかし、どんどん痛みが増していく、我慢できないほどの痛みがある場合、可及的速やかに受診することをお勧めします。年末年始で歯科医院が休診でも歯科医師会が運営している歯科医師会休日、夜間緊急診療がありますので受診してください。ただ、休日診療所では基本的には応急処置になってきますので痛みが取れたとしても速やかにかかりつけ医を受診する必要があります。

・外傷;特殊な場合にはなりますが、怪我などで歯が抜けてしまった場合や折れてしまった場合。口の中を切ってしまった場合とか外科的要因で痛みがある場合があります。この場合は時間との勝負になってきます。歯が抜けてしまった場合や折れてしまった場合は保存液や牛乳の中に保存し一刻も早く空いてる医院を受診して下さい。この時にしてはいけないのが歯を綺麗に洗う事や歯を乾燥させることです。

・治療途中の場合;基本的に治療途中の歯が自然に治る事はありません。期間を空けると悪化することしかありません。なので、急ぎはしないですが落ち着いたら治療を再開することをお勧めします。
まとめ
年末年始や長期休暇の時に生じる痛みや症状はさまざまで、症状が引けば放置しがちになってしまうのは仕方がないです。痛みがあれば歯科医院にすぐに受診しなければと思いますが一度無くなってしまうとなかなか足が重くなってしまいます。しかし、出来るだけ早く一度歯科医院を受診する事をお勧めします。痛みが引いたから治った訳ではありません。症状が引いて落ち着いていても悪化していっている可能性が高いです。治療を先延ばしにすればするほど治療が大変になってきます。
また、長期休暇で痛みが出ない為にも日頃からのメンテナンスや自分の口腔内状況を知っておくことが大事になって来ます。当院でも、3ヶ月に一度のメンテナンスをお勧めしております。メンテナンスをしっかり行い休暇や年末年始を楽しい休みに出来る様に頑張りましょう。