予防歯科
口内環境を味方に!L.ロイテリ菌で始めるバクテリアセラピーとは?
コロナ以降、歯みがきや定期メンテナンスに“もうひと押し”——そんな方に注目されているのが、善玉菌を補給して口内バランスを整える「バクテリアセラピー」です。歯周病・むし歯は細菌が関わる感染症。だからこそ、ケアの質を高める新しい発想が有効的です。
歯科で扱う代表株はL.ロイテリ菌です。夜、清掃後に取り入れるシンプルな習慣を一定期間続けることで、口臭・ネバつきの軽減や、歯周病菌・むし歯菌の抑制などが期待できます。今回はバクテリアセラピーの仕組み・効果・続け方、そして“注意しておきたいポイント”まで、予防歯科の視点でわかりやすく解説します。最後には当院でのメンテナンス(PMTC)との併用メリットもご紹介。今日からできる一歩で、未来のトラブルを賢く減らしていきましょう。免疫について各メーカーや企業でも注目され、各メーカーから商品やサプリメントが販売され話題になって来ています。なので今回は歯科においての免疫治療、バクテリアセラピーについて説明したいと思います。
バクテリアセラピーとは

そもそも、バクテリアセラピーとはなんなんでしょうか?
バクテリアセラピーとは、歯科予防の最先端であるスウェーデンの発祥の予防医療です。人体の中には、色々な善玉菌と悪玉菌が存在します。その中でも、善玉菌を補給することで体内の菌のバランスを整え、さまざまな病気の予防を行う医療です。
歯科で注目されている分野としては歯周病やむし歯予防になります。そもそも、歯周病もむし歯も細菌感染症の一つです。コロナ以降、免疫力の強化が注目されています。感染症に対して善玉菌を増やすことで予防していこうというのが歯科におけるバクテリアセラピーです。歯科で使う善玉菌としては「L.ロイテリ菌」があげられます。
ラクトバチルス・ロイテリ菌(L.ロイテリ菌)とは

L.ロイテリ菌は元々僕たちの体内に存在しています。母乳由来の成分で天然の抗菌物質を産生すると同時に、免疫システムを改善し体の中から病気の予防や改善を行います。その為、副作用の心配などはほとんどありません。また、お子さんから妊婦の方などでも服用することが可能です。
作用・効用
基本的にバクテリアセラピーとは、1日だけ服用したから効果がでるというものではありません。継続して行うことが重要です。継続して服用することで体内の環境を変化させていきます。では、実際にはどういう効果があるのでしょうか?
・歯周病菌の増殖を抑制する;L.ロイテリ菌を摂取することで歯周病原菌の増加を抑制させます。
・むし歯菌の抑制;歯周病菌同様、増加を抑制してくれます。
・ピロリ菌の減少;臨床データによると30日摂取すると、約60%の方のピロリ菌の消滅を認めました。
・アレルギー症状の軽減;アトピー性皮膚炎や花粉症の症状の軽減が認められます。
・口臭の軽減;起床時の口のべたべたした不快感などが軽減し、臭気の大幅な減少が認められます。
・便通の正常化;腸内環境を改善する為、便通の改善が行われます。
バクテリアセラピーのデメリット

バクテリアセラピーに大きなデメリットや欠点はありません。先述した様に、赤ちゃんから、妊婦の方、歯が無い様なご高齢の方でも使用していただけます。でも、数日ではL.ロイテリ菌による体内環境の変化は起きません。虫歯治療とは違い速攻性がなく効き目が緩徐な為、明確に効き目が個人ではわかりにくいというデメリットがあります。また、継続して服用しなければ一度定着したL.ロイテリ菌の腸内の数は減少していきます。この他にも、風邪などで抗生物質等を服用してしまうと悪玉菌と共に善玉菌であるL.ロイテリ菌も死滅してしまいます。
バクテリアセラピーの取り入れ方
- バクテリアセラピーの方法はいたって単純です。基本的には、歯ブラシを行い口腔内環境を整えた後にタブレットを服用するだけです。また、タブレットが服用できない人はリキッドタイプのL.ロイテリ菌を服用します。効果的にする為には、夜寝る前に服用して就寝することが効果的です。
- バクテリアセラピーを行う期間としては30日間行います。その後継続して服用しても構いませんが、3ヶ月ぐらい期間を空け、腸内の菌数が減少して来た頃にもう一度30日間服用します。このように服薬→休薬→服薬のサイクルを繰り返して行うことで、善玉菌優位の体内環境を作り上げていきます。
PMTCの重要性

このように、バクテリアセラピーはメリットは合ってもデメリットは存在しません。しかし、バクテリアセラピーによって歯垢・歯石・着色などが付着しなくなるわけではありません。また、バクテリアセラピーを行ったから歯周病や口臭が無くなる訳ではありません。口腔内環境において最も大事な事は、歯ブラシによるプラークの除去や衛生士さんによるスケーリングやPMTCを行うことで物理的に細菌を減らすことが一番重要です。その上で、バクテリアセラピーを行う事でさらにむし歯や歯周病を予防する事が可能になってきます。バクテリアセラピーを成功させるためには基本的なメンテナンスを行うことが最重要です。
Q&A(よくある質問)
- 費用はどの位ですか;タブレットでは一箱大体3,000円位です。
- 味;味はお子様でも食べれるようにアップル風味です。
- 期間;服用期間は約1ヶ月です。
- 飲み忘れてしまったら;基本的に一日飲み忘れてしまったとしても問題ありません。次の日に服用してください。あまり、一度に服用してしまうとお腹が緩くなってしまいます。
まとめ
このようにバクテリアセラピーとはメリットはあってもデメリットは存在しない予防医療です。しかし、バクテリアセラピーは普段からのメンテナンスやブラッシング、衛生士さんによるPMTCがあって初めて意味をなす治療法です。基本的にはメンテナンスが一番重要となってきます。その上で、バクテリアセラピーでホームケアを行うことで無理なく続く予防を目指していきましょう。当院でも定期的なメンテナンスやPMTCを行っています。詳しくは、初診の方へページや、予防歯科のページをご覧ください。また、バクテリアセラピーについて詳しく知りたい方は当院スタッフまでご連絡ください。