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歯肉ホワイトニングって???

 最近、歯のホワイトニングをする人が増えて来ています。そのついでではないですが、歯肉もホワイトニングが出来るのをご存じでしょうか?

今回は歯肉のホワイトニング、「ガムピーリング」について説明したいと思います。

 歯肉には皮膚と同じくメラニン産生細胞が存在します。この細胞は刺激を受けるとメラニン色素を産生し皮膚と同じように歯茎の一部が茶色く着色して見えるようになります。口呼吸、紫外線、タバコ、受動喫煙、などが外来刺激として挙げられこのような刺激によって歯肉の色素沈着が生じます。この歯肉に付着した着色を除去することを「ガムピーリング」といいます。

ガムピーリングの種類

 ガムピーリングは単純に色素沈着した歯肉を一層除去する事で、ピンク色の歯肉に改善する治療法です。ガムピーリングには大まかに2種類の方法があります。

ケミカルピーリング;フェノールという薬品を使用し、歯肉の表層を一層剥ぎ、歯肉の着色を除去します。フェノールにはタンパク質変性作用がありメラニン色素はグロブリンと言われるタンパク質と結合しています。このグロブリンを除去することで着色部位が白くなります。白くなった歯肉は約3日間ぐらいで剥離し徐々にピンク色の歯肉に戻っていきます。その後、約2週間ぐらいで綺麗な歯肉になります。

レーザーピーリング;メラニン色素の光の吸収波長でレーザー照射を行います。メラニン色素に吸収されたレーザーは色素破壊を行い、それにより着色を除去する方法です。また、レーザー照射によって熱変性を行い歯茎の表面に沈着したメラニン色素を薄く剥ぎ取る事も可能です。この方法では歯肉の表層の着色しか除去できません。レーザーによる着色除去にはレーザーの種類にもよりますが大体2週間ぐらいで綺麗な歯肉になります。

ケミカルピーリングとレーザーピーリングの違い

 ケミカルピーリングとレーザーピーリングは方法の違いであまり用途には変わりありません。しいて言うならケミカルピーリングは薬液を使う為広範囲で色が濃い場合にお勧めです。レーザーピーリングは歯間乳頭部などのケミカルピーリングに適さない場所などにお勧めです。

ガムピーリングが出来ない人

・フェノール・アルコール類にアレルギーがある人

・歯肉炎や歯周病などにより歯肉に炎症のある人

ガムピーリング後の注意事項

・メラニン色素沈着以外の歯茎の着色には、ガムピーリングの効果が薄い

・施術後、辛い物や塩辛い物など刺激が強い食べ物を食べない。

・施術中やけどをしたようなヒリヒリ感に痛みを感じることがある。

・施術後の2~7日間くらい、歯ぐきが白っぽくなります。

・タバコや口呼吸などにより後戻りする可能性がある

まとめ

 ガムピーリングは痛みも少なく効果的に歯肉をホワイトニングする方法です。歯と同じように歯肉もホワイトニングすることでよりきれいな笑顔になる事ができます。先天的に歯肉が茶色い方やタバコなどの刺激により着色した歯肉を気にされている方はお気軽にスタッフまでお知らせください。また、当院では歯のホワイトニングセラミック治療などの審美治療も行っておりますので合わせてご覧ください。