予防歯科
歯と歯の間にものが挟まりやすいその原因とは？
最近、歯にものが詰まりやすいことはないでしょうか？？？
歯と歯の間にものが挟まっていい事は全くありません。今回は歯と歯の間にものが挟まる原因とその対策について説明したいと思います。
歯と歯の間に物が挟まる原因
- １，むし歯；歯と歯の間にむし歯が出来るとそこは穴が空いてしまうので当然、物が詰まりやすくなってしまいます。また、初期のむし歯で歯の表面が粗造な状態でも詰まりやすかったり歯垢が溜まりやすい状態になってしまいます。
- ２，詰め物の劣化；歯と歯は通常1点で横の歯と接しています（コンタクト）。歯と歯の間が以前に虫歯で修復されている時も基本的には1点で横の歯とコンタクトします。しかし、経年的に詰め物が劣化したり、外れかかってたりすると、このコンタクトが緩くなってしまいます。そうすると、咀嚼時にものが詰まったり、横からものが入ったりしてしまいます。
- ３，噛み合わせ、歯並び；歯並びや噛み合わせが悪いと歯と歯の隙間が大きかったり、一部の歯に負担がかかりすぎたりと物理的に物が詰まりやすくなります。
- ４，歯周病；歯周病とは歯の周りの骨が無くなる病気です。歯の周りの骨が瘦せてくるとそれに付随して歯肉も痩せてしまいます。そうすると、歯と歯の間の三角形の部分が大きくなり物が入りやすくなります。さらに、支えの骨も無くなって来ると歯も動きだす為、余計に歯と歯の間に物が挟まるようになります。
このように物が詰まるというだけでも色々な原因が考えられます。
対策
対策としては大きく分けて２つあります。これは原因によって異なってきます。上の歯に物を詰まる原因で物理的に歯がむし歯等でない場合(1～３)と歯周病(4)などで回りが痩せてきている場合です。
- むし歯や歯が欠損の場合；歯が穴が空いていた場合や詰め物が劣化している場合、これは歯医者さんで治療をしない限りは治りません。早急にかかりつけの歯科医院を受診してください。
- 歯周病が原因の場合；歯周病が原因で歯肉が痩せる事によって物が詰まりやすくなっている場合は少し話が異なってきます。歯肉が痩せた場合、歯が動揺してきたり、歯と歯の間が開いていることで物理的に物が詰まりやすくなってきます。この場合は物が詰まるけど、取りやすい環境を作ってやることが大事です。
物が詰まってしまったら？
歯に物が詰まってしまったらどうすればいいのでしょうか？？？
物が詰まった状態を放置してしまうといい事は何もありません。取るしかありません。歯ブラシ、歯間ブラシ、フロスを使用することでしっかり除去しましょう。最近はウォーターピックとかもありますので一日１回は補助的用具を使用し効率的に除去しましょう。
歯に物を詰まりにくくするためのポイントとは？？？
- 定期検診をしっかり受ける；まず第一に定期検診を受けることで自分の口腔内の状態を知ることが大事です。定期的検診を受けることで丁寧にブラッシングしているつもりでも、磨き残しによって、気づかないうちに虫歯や歯周病になってしまっているケースも多くあります。早期発見、早期治療によって物が挟まるリスクを減らすことが可能です。
- 矯正治療を行う；少し方向性が違なりますが、矯正治療を行う事でも物を挟まる事を回避できます。噛み合わせや歯並びが悪い状態だと磨き残しや物が詰まりやすくなります。歯並びや歯と歯の隙間をきれいにすることで物が詰まりにくくなり、詰まったとしても取れやすい環境にすることができます。
まとめ
このように歯と歯に物が詰まるといっても色々な原因と対処法があります。でも、物が詰まる状態を放置してあまり良い事はありません。大事な事は、今の自分自身の口腔内状態を知る事が大事です。また、自分自身の口腔内状態を知る為には定期的な検診が必要となってきます。
当クリニックでは基本３ヶ月に１度のメンテナンスをお勧めしております。詳しくは予防歯科のページにも記載しておりますので合わせてご覧ください。