小児歯科
子供の歯ぎしりはどうなの???
よく、『うちの子供、歯ぎしりがすごいんですが、大丈夫なんでしょうか?』と聞かれることがあります。
確かに小さいお子さんが大きな音を立てて歯ぎしりをしていると親御さんはとても心配になると思います。
大人での歯ぎしりと子供での歯ぎしりの考え方は少し違います。
大人の歯ぎしりの理由はいくつか原因はあるといわれていますが、実は医学的には解明されておりません。
候補としては・・・
・ストレス
・かみ合わせ
・習慣
などです。
歯ぎしりは歯にすごい噛む力(負担)がかかっている為、大人では絶対にフォローしなければならないものです。
その為、歯の保護の為にマウスピースやボトックスなど方法で歯を守りにいきます。
では、子供の歯ぎしりはどうして起こるのでしょう。
子供の歯ぎしりは成長期である5歳~10歳で起こりやすいといわれています。この時期の口の中の状態は、丁度子供の歯から大人の歯に生え変わり、顎も大きく成長する時期にあたります。歯が生え変わりこの時期噛み合わせがとても不安定になります。
その為、それを修正する必要が出てきます。歯ぎしりは無意識のうちに歯を噛みやすい位置に調整し顎の位置をきめる重要な行為になります。
つまりこの時期の歯ぎしりは口の中が正しい状態で成長する為に行う生理的行為という事となります。
また、歯が生えたタイミングでする子もいます。
この歯ぎしりも今まで吸う動作しかしてこなかった赤ちゃんが噛む動作を覚え、顎の位置を決定する為に行っているといわれています。歯ぎしりを行うことで、複雑な噛む動作、つまり上下左右の顎の動きのバランスをとっているのです。
このように、子供の歯ぎしりの原因は、成長に伴うものなど生理的現象によるものがほとんどで、治療対象になることはほとんどありません。
ただし、度を越えた歯ぎしりや痛みを伴う歯ぎしりは、噛み合わせに問題があったり、顎に影響を与えることもあるので、普段から口の中をしっかりチェックをして、異変を見逃さないようにしましょう。
また、親御さんだけではどうしても赤ちゃんのお口の状態を”把握しきれない”、判断しきれない”部分も出てくると思います。そのような不安な場合は一度歯科医院を受診し相談してみましょう。