小児歯科
歯の生える時期と乳歯の特徴
生まれてから数か月すると、赤ちゃんの歯は自然と萌出してきます。
発育の状態などにもよりますが、生後6か月位から生え始め大体2歳半~3歳までに子供の歯は生え揃います。
『なかなか生えてこない』『ほかの子と比べて生える時期が遅い』など色々な不安があるとは思いますが基本的には3歳ぐらいまでに生え揃っていれば問題ありません。
呼び方
A⇒前歯(乳中切歯)
B⇒前歯(乳側切歯)
C⇒犬歯(乳犬歯)
D⇒乳臼歯(第一乳臼歯)
E⇒乳臼歯(第二乳臼歯)
最初、下の前歯(A)が6~9ヶ月ぐらいで生えてきます。ちょうど離乳食が始まるかどうかの時期です。
この頃の特徴としては、歯が生えてきだす為によだれの量が増えたり、歯茎がムズムズするので少し機嫌が悪くなったりするのも特徴です。
そのあと1歳ぐらいまでに順番に上下の前歯(BAAB)が生えそろってきます。
この頃までに歯が一本も生えてこないとかがあれば一度歯医者さんを受診した方がいいと思います。
基本的に歯以外の発育や知育の成長に問題なければ心配ありません。低体重児や早産だった場合少し遅れる場合があり、それでも遅れているだけでゆくゆく3歳までに萌出してくる場合がほとんどです。ごく稀に、歯がない病気(外胚葉異形成)や歯の本数が足らない(先天性欠如)ことがあります。
その後1歳半ぐらいに第一乳臼歯(D)が生え、大体2歳~3歳ぐらいに乳犬歯(C)、第二乳臼歯(E)が生えてきて乳歯列が完成します。
大人の歯(永久歯)は親知らずを除けば基本的には28本ですが乳歯は合計20本になります。
乳歯と永久歯との違いとして、基本的に構造が永久歯と較べ乳歯は薄くて脆いです。
歯の表面のエナメル質(歯の表面の白いところ)やその内部の象牙質(内部の黄色いところ)などは永久歯と較べて約2分の1の厚みしかありません。そのうえ乳歯は萌出してから間もない為、石灰化が進んでおらず歯質が柔らかく、酸に溶けやすいので虫歯になりやすく進行が速いのも特徴です。
また乳歯の歯は歯髄腔(神経の入ってる部屋)が広く虫歯になるとすぐに神経まで達することが多いです。
その為、フッ素による歯質強化や、シーラント等による予防充填、フロスや仕上げ磨きの方法そして食生活の管理などの対策が必要になってきます。
子供が歯科に通いだすタイミング
歯が生えてきたら、なるべく早く歯科医院にお子様と受診して頂き、最初はお子さんが歯科医院になれるように心がけましょう!
歯医者さんに慣れてもらうことで、虫歯にならないようにアドバイスや予防を行い、もし万が一虫歯になっても早期発見、早期治療ができるようにすることが一番大切です。
お子様の歯では自分の歯の事より悩んだり不安になる事が多いとは思いますが、なんでも聞いていただいて結構ですので気軽にお子様と来てもらい、お子様にとって安心して通える場所になれるように頑張りましょう!!!
詳しくは小児歯科のページにも掲載しておりますのであわせてご覧ください。