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実は危険?花粉症のシーズン到来!鼻トラブルが引き起こす口の中の危険とは?

 2月後半になってきて寒暖差はあるものの少し暖かくなってきたこの季節。インフルエンザも流行していますが、一番心配になってきているのは花粉症ではないでしょうか。日本では約2人に1人が花粉症を経験しており、年代別でいうと10代~20代での発症が多く、10代の約7割が程度の大小はあるものの花粉症であると報告されています。花粉症と口の中は関係ないと思われていますが、花粉症によって起る口腔内トラブルは色々とあり緊密に関係しています。

 今回は花粉症によって起こる口腔内トラブル、そしてそのトラブルによってさらに引き起こされる口の中の変化、花粉症の時期の口腔内のケアについて説明したいと思います。

花粉症が引き起こす口腔内トラブルとは?

 では実際に花粉症が引き起こす口腔内トラブルとはどんなものがあるのでしょうか?

・鼻詰まりによる口呼吸;花粉症の鼻の三大症状と言えば、くしゃみ、鼻水、鼻づまりになって来ます。その結果、鼻で呼吸が困難になり口で呼吸することになってしまいます。口呼吸が続くと唾液が減少し口腔内が乾燥しがちになります。そうすると、唾液による抗菌作用や自浄作用が働かなくなり細菌が繁殖しやすくなり虫歯・歯周病の悪化を引き起こします。

・薬による口腔内乾燥;花粉症の人はみなさん花粉症に対して色々な対策を講じていると思います。ですが、発症してしまうと基本的には薬で症状を緩和すると思います。この花粉症の薬「抗ヒスタミン」には、鼻水やくしゃみを抑える一方、副作用で口の渇きや目の乾燥、皮膚の乾燥を引き起こします。その結果、口呼吸と同じ状態となり虫歯・歯周病の悪化を引き起こします。

・歯の痛み;花粉症の時期には奥歯が噛むと痛むや違和感がするなどの症状がでることがあります。季節的に新生活や年度末ということでストレスなどで噛みしめなどが増える時期でもあるので一概にはいえないですが、これには口腔内の解剖学形態が関与していることがあります。歯の奥歯の根の先には上顎洞という副鼻腔が存在します。鼻と繋がっていて蓄膿とかになると膿が溜まる空洞です。この上顎洞に感染が起き炎症が波及すると奥歯との距離が近い為、歯が噛むと痛いや違和感が生じてしまいます。噛みしめで生じる痛みについては以前のブログ『大人の歯ぎしり、くいしばり』を参考にしてください。

花粉症が引き起こす歯並びの変化とは?

 ここからは、花粉症自体が与える口腔内トラブルではなく、花粉症により生じた症状により引き起こされる二次トラブルにはなってきます。もちろん唾液の減少などによる虫歯・歯周病の悪化も二次トラブルの一つにはなってきます。歯並びについても花粉症になったから歯並びが悪くなるのではありません。花粉症で口呼吸になった為に生じる歯並びの変化について説明したいと思います。

口呼吸が及ぼす影響としては大きく2つに分かれます。

・口呼吸による口周りの筋肉の低下;口呼吸になると口が開いた状態となり下顎の位置が低下します。その結果、口周りの筋力の低下を引き起こします。また、口周りの筋力が低下すると、舌の位置も下がります。その結果前歯が出てきやすくなり歯並びが悪くなってしまいます。

・上顎の発育不全;これは特に成長期の子供に関係しているのですが口呼吸を続けてしまうと舌で上顎を押さない為、顎の発育が悪くなり出っ歯などの不正咬合になってしまいます。

花粉症時期の口腔内ケア

・適切なブラッシング;花粉症の時期限定ではありませんがこの口腔内が乾燥しやすい時期にはよりしっかりとブラッシングをする必要があります。なので食べた後には歯間ブラシやフロスを使用ししっかりとケアを行いましょう。また、舌も磨く様にしましょう。舌の上にも汚れが残っていると乾燥した際に口臭等の原因となります。

・唾液腺マッサージ;どうしても、口腔内の唾液の量が少なくなってしまいますので唾液腺マッサージも有効です。口の中には大きく3か所の唾液腺があります。耳の前の奥歯の所、顎の下、舌の下のくぼみの部分にあり、そこをゆっくり刺激することで唾液が出やすくなります。

・乾燥を防ぐ;ケアの方法とは少しことなりますが、口腔内を乾燥させない事も重要です。なので、こまめな水分補給や加湿器やマスクをする事で口腔内を乾燥させない様にしましょう。口腔内の保湿液みたいなものも有効的です。この時に注意する事としては、水分補給に糖質の入っているものは避けましょう。むし歯のリスクが上がります。また、マスクをした際に呼吸がしにくくなり口呼吸になっていないかも注意が必要です。

・定期検診を受ける;花粉症でくしゃみが出たりするので検診や外出を控えたいとは思いますが、やはし乾燥等で歯肉や口腔内の状態は変化しやすい為、プロフェッショナルケアが必要になって来ます。自分では大丈夫と思っていても虫歯や歯周病が進行しやすい時期ですので積極的に検診は受けるようにしましょう。

まとめ

 花粉症によって引き起こされる口腔内トラブルはどちらかというと二次トラブルの方が深刻です。花粉症で外出や日常生活が憂鬱になってくるとは思います。しかし、放置してしまうと後々大変な事を引き起こしてしまいます。特に、最近は若年者での花粉症も増加しており成長期における口呼吸は今後の生活にも影響を与えてしまいます。花粉症とはある程度付き合っていくしかないとは思いますのでこの時期だからこそプロフェッショナルケアが必要となってきます。当医院でも検診やメンテナンスをお勧めしておりますのでお気軽にご連絡ください。

 また、歯並びについても矯正専門医が月3回来て診療しておりますので矯正のページも合わせてご覧ください。