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親知らずどうすれば???

親知らずとは、前から数えて8番目の歯の事をいい『第三大臼歯』ともいわれています。

親知らずは永久歯が生え揃った大体20歳前後に萌出してくることが多く、歯並びも、顎の成長も止まっておりきれいに萌出してくることが少ない場合が多いです。

その為、萌出してきたもののどうすればいいか迷われる人も多いかと思われます。今回はこの親知らずについて知ってもらえたらと思います。

 親知らずが生えてきたら???

前述でも述べた通り、親知らずは大抵10代後半から20代前半頃に生えてきます。第三大臼歯、智歯といわれ、一番退化傾向が強い為、歯の大きさや歯根の形が複雑になってくることが多いです。また、親知らず自体が無い人もいます。第二大臼歯(7番目)の奥の歯茎が膨れてきたり、ムズムズしてきた、歯が押されている感じがするなどがあれば萌出してくるサインです。

親知らずが萌出してきたら、一度歯医者さんを受診しましょう。抜く抜かないにかかわらずレントゲン写真を撮影し生えてきている歯の方向や状態を確認し今後の方針を決めとくことが大事です。

 抜く、抜かない???

親知らずが生えて来たからといって絶対、抜歯しなければならないという事ではありません。

上下がしっかり萌出しており噛み合っている状態であれば抜く必要はありません。また、虫歯や歯周病にならないように歯ブラシができ清潔な状態をキープできることが大事です。

☆ 親知らずを残しておいた場合

①移植に使える

②7番目の歯が何等かの原因で失った時、ブリッジの支台に使える

などのメリットがあります。

☆ 抜歯した方が良い場合

①きれいに生えていても歯ブラシが上手にできずに虫歯や歯周病になってしまっている場合

②矯正などを行う予定で矯正の障害になる場合。もしくは矯正後の歯並びに影響を与える場合

③7番目までの歯に悪影響を与える可能性がある場合。

たとえば、親知らずが横に生えてきた場合7番目と親知らずの間に食渣がつまりやすくその結果7番目にむし歯ができてしまうなど、守らなければならない歯に影響を与える場合

④レントゲンをみて歯に膿の袋など異常がある場合

抜歯する時期

抜歯すると決まれば、出来るだけ早い方がいいです。

やはり、20代30代は骨が柔らかいですし、抜歯した後の傷の回復も早いです。

しかし、腫れている時や痛みがある時は麻酔が効きにくく炎症が広がるおそれがある為、腫れ、痛みが引いてからの抜歯となります。

また、抜歯をすると大抵の場合、腫れや痛みがでてきます。

腫れのピークは抜歯してから腫れだし3日後がピークでその後徐々にひいていきます。痛みに関しては、人にもよりますが基本的に痛み止めでコントロールするしかありません。なので、重要な用事や仕事などがある場合は避けた方がいいでしょう。

また、女性の方で妊娠や出産を考えている方は早めに抜歯しとく事をお勧めします。妊娠中や出産後は抵抗力が落ちる為、親知らず周囲歯肉が腫れることが多いです。腫れを引かす為や、抜歯後感染防止の為、抗生物質を飲む必要があり、妊娠中や授乳中は薬を使いにくいので妊娠を考えている方は一度ご相談下さい。

抜歯のリスク

親知らずの抜歯は外科処置になるのでリスクも存在します。

①痛みや腫れ;2から3日がピークでその後徐々になくなっていきます。1,2週間続く方もいます。腫れが引いた後、青痣が出る場合もあります。

②出血;抜歯後、1日2日は口の中は血の味がすることがあります。

③麻痺;抜いた方の口唇や舌に知覚麻痺が出ることがあります。神経の炎症なので治りが遅く麻痺が出た場合完治まで数か月かかることがあります。神経を切ってしまうと治りません。

まとめ

このように、親知らずは人によって千差万別であり、その人その人によって対処が変わってきます。でも萌出してきたら一度歯科医院を受診しどのような状態であるかを確認することが重要です。レントゲンをとってもらい抜歯が可能であるかや、残していくのであれば磨き方などを教えてもらうようにしましょう。当院でも、検査、相談をおこなっておりますのでご来院ください。